当社では、着手時に取交した注文書、注文請書の金額を越えて請求しなければならない場合については、随時追加の見積をお出しして、請求時にお客様の想定外の請求額にならないよう勤めております。
土地家屋調査士は数年前までは報酬額が自由化されていませんでした。土地家屋調査士の業務は、依頼者の方の土地とその隣接した土地の所有者の方の土地の境を依頼者側の何らかの都合で、確定すると言う内容で、その費用負担は依頼者側の全額負担と言う事が殆どです。その業務において常識的に必要となる労力を抑えて報酬を安くする事で、全く利害関係の無い隣接地の方にそのシワ寄せが行くことを防ぐ目的で、数年前まで報酬が自由化されていなかったと理解しています。その事を踏まえて、当社では現在でも自由化前の算出基準額を基に報酬額を計算しております。
費用を抑える為に、隣の方への測量の挨拶を電話や手紙で行う・・・立会いに来てもらった隣地の方々にお茶も出さない。交通費も負担しない。立会に資格者が来ない。公共用地の立会確認をしない。共有者や相続人全員の確認を取らない・・・・。必要な費用を抑えた事で、粗悪な業務を行い、隣人間のトラブルの切欠を作るような事はしたくありません。今まで隣同士でお世話になった方に、自分が頼んだ業者が売上げ至上主義で、誠意を感じない対応では、悲しいですよね? お客様が今までお世話になった方に・・・これからお世話になる方に・・・その気持ちが伝わる仕事を行うには、当社には自由化前の金額が、あっている。そんな理由です。
土地家屋調査士は数年前に報酬額が自由化されたことは、土地も建物も同じです。土地の境界に関する業務に於いて、費用を安易に抑える事は、将来に重大なトラブルとなる事が考えられますので、おススメできませんが、建物の登記に関しては、利害関係の無い他人が存在する訳でもありませんし、人違いや登記の間違いなどの重大なミスが起こらなければ、お客様の要望や都合に合わせて、費用を抑える提案もさせていただきます。
以下、金額についての参考例です。
(敷地面積50坪 更地 隣接地4名 市道に接道 隣接関係は良好 別途登記印紙代6000円が必要)
(敷地面積100坪 兄弟2名の共有地 更地 隣接地4筆で8名 市道に接道 2筆に分筆 別途登記印紙代8500円 登録免許税2000円が必要)
(農地転用許可を得た土地 現在はアスファルト舗装の駐車場 別途登記印紙代2500円必要)
建物表題登記はお客様の都合に合わせて、様々なコストダウンを提案させて頂いています
これはあくまで、一般的な例です。不動産は同じものはありません。個々に様々な要因で見積書金額に差が出てきます。
・関係者の死亡によって、相続が発生しており、相続人全員の協力を得る必要がある
・測量作業を行う事が物理的に困難な、ビル密集した土地や山林等で草木を伐採しないと作業が出来ない土地
・立会いを求める人数が多い
・隣接地の方が行方不明
・過去に境界立会いで合意に至らなかった土地